すきなものごと、つれづれに。2

すきなものごと、つれづれに。2

管理人つむぎすとが興味を持ったことについて何でも話す備忘録のようなもの。 Twitterだと長すぎる物事はここに処分していく... カテゴリがめちゃくちゃ。

E217系とわたし

どうも。

近頃はコロナウイルスの話ばっかりで飽きますね。

まぁさんざん言われてたオフピーク通勤だったり、手洗いうがいだったり、

「何故やらないの?」という事がようやく当たり前になろうとしている様は

世間的には良い動きなんじゃないですか、不謹慎だとは思いますけど。

世界的な流行の病が無いと動かないのもどうかと思いますけどね。

ワタクシ、電車が好きでして。

まぁ前にもお話したんですけども、特に撮るのと乗るのが好きなんですね。

これ、割とシリーズ化しようかなと思ってて()

自分の撮った写真と脱線を含めた適当なお話。

ブログみたいな投げ捨て場にはぴったりなテーマだと思いますのでね。

IMG_8941 (2).JPG

さて記念すべき初回、お話するのはこちら。タイトルにもあるE217系

なんでこいつにしようと思ったのかと問えば、

昨日撮りに行ったから。ただそれだけです()

折角いいお天気なのに外に出ないのはもったいないですよね。

いいお天気なんだから電車でも撮りに行こうと思ったんですけど、

電車撮るのいつ以来だろう...と考えるくらいには久々でした。

鉄オタにとって3月は気が気ではありません。

というのも鉄道各社というのは往々にして3月にダイヤ改正を行うのです。

利用客にとってありがたい話もあれば、ありがたくない話もあり。

特にここ最近は利用客減少による本数削減なんかも多くなり、

廃止、廃線、減便、引退といったネガティブ面が目立つ改正が殆どです。

JR東日本で言えば、今回の改正で踊り子号に使う車両が一新されます。

そんなわけで踊り子の走る東海道線伊豆急線、伊豆箱根鉄道には、

現在走っている踊り子号の姿を収めておこうと、

多くの鉄オタもとい鉄道ファンが集まる訳です。

そうした人たちを揶揄する言葉に「葬式鉄」という物があるんですが、

僕はそう言われることがどうもあんまり好きでなくて。

一緒にされたくないというオタクらしい同族嫌悪が働くのです。

とはいえ、やっぱり無くなりつつあるものは記録しておきたいのが

鉄オタ、特に撮り鉄の性な訳です。

そう考えた時、「今はまだ注目されていないが今後注目される」

というような「ネタ」はないかなと思った時、このE217系が該当したんですね。

のっぺらぼうみたいな前面形状。先代の113系から受け継がれる「スカ色」

今日の標準となった幅広の車体。二階建てグリーン車2両。

そして何と言ってもこの「須賀線‐武線」

他に書くことは無いのかと昔は良く思ったものですが、

これも113系から受け継ぎし立派な遺伝子。

そんじょそこらのJR車両とは一味違う、先駆者的な所があるのが魅力です。

何でこのE217系が「ネタ」になるのかと申しますと。

こういうプレスが出ていまして。

つまりは来年度からこのE217系、置き換えられる事になりました。

横須賀線総武快速線には現在この形式しかいないんですが、

それがいつかE235系だらけになるって訳です。

先日山手線はE231系が全車E235系に置き換えられました。

この置き換えスピード、実は物凄く速いんです。

あっという間E235系だらけになっちゃうし、そうなれば...ね。

なので撮りに行ったという訳です。

僕の生まれたのは平成8年なんですが、

丁度その頃このE217系が絶賛増備中でして、

113系をどんどこ房総各線に追いやっていました()

そんな車両がいよいよ追いやられる側の車齢になったと考えると、

自分も歳を取ったんだなあと思いを馳せるところであります。

といってもこのE217系、1994年から1999年まで、5年もかけて745両も作られたんです。

5年もあると同じ形式の中でもいろいろと仕様という物が変わります。

登場初期の1994年は、総武快速線横須賀線では先代の113系がそれはそれは

幅を利かせまくっていた時代です。113系については調べてください()

最初、E217系はそんな113系としばらく共存しようと目論みました。

ただ共存するだけなら簡単です、置き換える量を決めて、

その分だけ電車を作って、共存させればいいんですからね。

ですけれども、この路線ではそうは行かなかった。

IMG_8936.JPG

これ、さっきと同じ場所で撮りました。

どうです?ちょっと長いですよね。そうなんです。

前に4両増結して、15両編成になっていますね。

この「増結」というのが共存するに当たってのネックなんです。

共存するという事は、ダイヤごとに決まった車両ではなくて、

同じダイヤでもE217系だったり、113系だったり、日によって違っても良い、

というようにしないといけないのです。

そしてさらにこの「増結」という問題が発生します。

上記を踏まえて共存する以上、E217系からしたら連結する相手が

自分と同じとは限らないということです(113系と連結するかも知れない)。

もちろん、E217系E217系113系113系という風にすることも出来ましょう。

しかしそれでは車両をやりくりするに当たって面倒です。

ダイヤも別に作らないといけないので、やっぱりめんどくさい。

自由に連結、解結出来て、なるべく同じ扱いが出来る方が楽ですから、

共存する為の考えがE217系には反映されていました。

それが異車種併結読換装置という物で、いわば互換モードです。

大体は同じ形式同士で連結するので、こんなものは必要ないんですが、

E217系は共存への道を模索したのでこれを搭載する事になりました。

これを用い実際に113系と連結して試験をやっていたらしいんですが、

結局共存するといっても置き換えている間の短い間(実際の使用年数から見たら)

だし、そんなことに労力使うなら置き換えちゃった方が良いか、

となって、共存は諦めて現在に至る訳ですね。

ここまで引っ張ったにもかかわらず、あっけなく終わっちゃいました()

どいつもこいつも同じような顔をしているんですが、

よーく見てみると微妙に違います。

IMG_8955.JPG

これもまた違う顔。

製造時期が長いと、最新の技術だったり、実際の使用状況などが

反映されてそれを踏まえてまた作られますから、

同じ形式でも細部が違うというのが面白い所です。

これは別にE217系に限らず、様々な形式で、また色んな会社で、

大体の鉄道車両にはこういう細かい違いってもんがあります。

今回は3つの写真を載せましたけども、どこがどう違うかは

見比べるなり調べるなりで見つけてみてください。

多分電車に興味のない人が殆どでしょうから、「ほーん」で終わると思いますけど()

こっからは感想なのでマジで適当です()

E217系っていうのは乗っても面白い。

走ルンですとは良く言ったもんで、当時の車両製造の前提に

「重量半分、価格半分、寿命半分」という思想がありまして、

この形式では寿命半分という思想は外されたんですが、

それでもなんとなく安っぽいイメージはありますし、THE通勤電車という内装が

当時の設計思想を偲ばせ、平成初期の良さを色濃く感じさせます。

それでいて総武快速線から横須賀線だけでなくて内房線外房線成田線にも

行くっていう訳ですから、まぁ働く範囲が広い広い。

普段東京近郊で乗っているような電車が、千葉の片田舎ローカル区間

走っている、またそういう所で乗れるという点が面白いですよね。

120km/hで爆走すると思いきや、逗子から先の末端区間をのんびり走ったり、成田空港へ行ったりすると思いきや、鹿島神宮にも行ったり、

とにかく見られる範囲が広いのがこの形式の特徴です。

別に見られる範囲が広い形式は他にもあるんですけど、

E217系の面白いところは逆にそこを離れると見られないという点でしょうね。

例えばE233系なら、中央線でも見られますけども、京浜東北線にもいますし、

埼京線やら横浜線やら、いたるところにいます。

けどE217系横須賀線総武線と千葉県の各線を行き来する以外にはいないので、

どこにでもいるようで実は貴重な形式なのです。

昔は東海道線にもいたんですが、結局帰ってきました。

走ってる時がカッコいいですよね。

滅茶苦茶頑張ってます感。

加速がおっそいので、余計にその頑張ってる感が際立ちます。

ボックスシートね。

長距離を走る列車はやっぱりボックスシートが欲しいものです。

とはいえ、E217系の仕事場(主に総武快速線)は混雑が激しく、

幅を取るボックスシートは邪魔でして、客の詰め込みも利かないので、

今度置き換えられるE235系では全部ロングシートになるらしいです。

まぁ致し方ないのでしょうけど、ちょっと寂しいですよね。

大分前に、大回り乗車の旅と題して友人4人でボックスシート使って

談笑しながら乗ったんですが、あれは楽しかった。

スカ線

横須賀線の事をスカ線と略すんですが、僕はこのE217系を「スカ線」と

単純に呼んでいます、けれどこれは神奈川県に住む私だからであって、

千葉県ではE217系を見たらなんと呼ぶんでしょうね。快速?

結構疑問に思っていることなんですが、千葉に住む知り合いはいませんので、

今度千葉の人に聞いてみたいものです。

E217系

って何回言いましたかね()

なんか響きが良いんですよね、あと何物でもない孤高な感じ。

横須賀線総武快速線系統以外では見られない形式な所とか、

形式どころかこんな形した車両は他に無いし。

オリジナリティがあるところが好きです。

まぁタラタラと書いてきましたけど、初回ですしね。

ライブの事とかは思い出しながら書かないといけないので割と時間がかかるんですが、

こういう自分に備わった知識を元に書いてるとグダグダな文章とはいえ

書く時間はそんなに長くなかったですね、2時間くらい。

電車の写真は今まで山ほど撮ってきたので、

思い出したときにでもまたこうやって記事にしようかなって思ってます。

では。